石材・タイル専用滑り止め「レモナグリップ」
レモナグリップ防滑仕上げとは
レモナグリップ防滑仕上げは、石材・タイル床専用の洗剤タイプの滑り止めです。特殊な防滑洗剤で床を洗浄することで、素材そのものに目には見えないレベルの加工を行います。大理石やセラミックタイルなど鏡面の床材も、見た目の変化を最小限に抑えた滑り止め加工を行うことが出来ます。
コーティングタイプの滑り止めは「床材の上に凹凸を付ける」滑り止めです。強力なグリップ力を持ちますが、見た目は大きく変化します。レモナグリップの防滑洗剤は、「床材自体を凹凸加工」する滑り止めです。
一般的に、「穴を開ける」、「粗す」、「溶かす」、と言った表現をしますが、目には見えないレベルの変化を加えることで、滑りにくい床を作ります。
石材には、7~10マイクロメートルの微細な穴が無数に開いています。その表面にレモナグリップの防滑溶剤を塗布することで、この微細な穴を増やしたり、拡げたりします。
この作用で、靴の裏と床との摩擦力を高め、滑りを止めることが出来るのです。
また、専用のトップコート「ウルトラガード」を塗布することで、艶を限りなく維持した状態で滑り止めを行うことが出来ます。
レモナグリップ防滑仕上げの特長
特長1 : 協同組合防滑業振興協会でも採用の防滑洗剤
特長2 : CSR値0.6以上(供試体参考値)の高い防滑性
特長3 : 洗浄作業の延長でスピード防滑
特長4 : 石・タイルの表面状態で選べる洗剤濃度
レモナグリップ滑り止めイメージ【クリックで拡大】
転倒防止対策事例
マンションのエントランスや大浴場、オフィスビル、ショッピングセンターなど多岐に渡り滑り止めを行っております。
レモナグリップ防滑仕上げ特長詳細
特長①≫協同組合防滑業振興協会でも採用の防滑洗剤
レモナグリップの防滑洗剤は、国土交通省認可団体の協同組合防滑業振興協会(商品名称:アクアグリップ)にも採用いただいている、塩酸・硫酸・硝酸等を含まない安全な洗剤です。
特長②≫CSR'値0.6以上(供試体参考値)の高い防滑性
レモナグリップ防滑仕上げは、「JIS A 1454(17)滑り性試験」の規格に準拠した試験を行い、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」に記載の評価基準(CSR=0.4以上)をクリアした防滑仕上げです。
【測定機関】
一般社団法人床の滑り測定協会(協同組合防滑業振興協会指定測定機関)
防滑洗剤の濃度と接触時間の調整で、湿潤時のCSR'値0.6~0.7前後(供試体参考値)の表面状態に仕上げることが可能です。
特長③≫洗浄作業の延長でスピード防滑
レモナグリップ防滑仕上げは、床面洗浄型の滑り止めです。一般的な清掃作業と似ており、①前洗浄②防滑洗浄③リンス洗浄の3ステップで滑り止めを行うことが出来ます。 作業中の刺激臭もなく、通行を長時間止めることなく防滑を行うことが出来ます。作業完了次第、すぐ開放出来ることも大きな特長です。
特長④≫石・タイルの表面状態で選べる洗剤濃度
石材、タイルは、様々な種類があり、また表面の状態も異なります。御影石にも「バーナー仕上げ」、「鏡面仕上げ」とではまったく違う床に見えます。
バーナー仕上げの御影石に滑り止めする際の防滑溶剤を鏡面仕上げに塗布した場合、光沢はなくなり、真っ白になってしまうケースもあります。
レモナグリップの防滑溶剤は、防滑成分、洗浄成分、希釈成分等を独自で配合した溶剤です。セラミックタイル等の光沢の強い床、磁器タイル等表面に多少の凹凸がある床、これら全ての石材、タイルの転倒防止が出来るよう、3種類の溶剤を用意しております。
お客様が、防滑と意匠の比重をどちらにどれだけおいているかで、その床専用の溶剤を調合することも出来ます。
防滑溶剤 | CSR'値 | 対応石材・タイル |
---|---|---|
レモナグリップ #STRONG |
0.71 | 磁器タイル|陶磁器タイル|御影石バーナー仕上げ |
レモナグリップ #alpha |
0.66 | 磁器タイル|陶磁器タイル|御影石バーナー仕上げ| テラゾー・人造大理石|テラコッタ |
レモナグリップ #LIGHT |
0.61 | 大理石|御影石鏡面仕上げ|セラミックタイル|釉薬仕上げ |
※レモナグリップの防滑溶剤は、無機酸(塩酸・硫酸・塩化水素・硝酸塩)を含まず、有機酸ベースの溶剤です。
そのため、床材・環境への負荷が少ない溶剤です。
レモナグリップ防滑可能床材
レモナグリップの防滑洗剤は、弊社オリジナルの洗剤です。床材の種類や、防滑の強弱など、ご依頼内容に適した濃度調整を行うことが出来ます。 鏡面(磨き)の大理石や御影石、磁器タイル、バーナー仕上げ、セラミックタイルなど、見た目の変化を最小限に抑えたまま、グリップ力を高めることが出来ます。
床材 | 防滑可否 | |
---|---|---|
石材 | 御影石・大理石 | ◎ |
人造大理石・テラゾー | △ | |
タイル | 磁器質・せっ器質・陶器質 | ◎ |
セラミックタイル | ◎ | |
テラコッタ | ◎ | |
化学床材 | 長尺シート・Pタイル等 | × |
鉄・ステンレス | マンホール・縞鋼板・グレーチング等 | × |
ガラス | × | |
無垢材 | × | |
複合フローリング | × | |
シートフローリング | オレフィンシート | × |
コンクリート・モルタル | × | |
人工大理石 | × | |
FRP | × | |
塗り床 | アクリル・ウレタン・エポキシ樹脂等 | × |
シリコン樹脂 | × |
レモナグリップの防滑適正
”滑る場所”別防滑適性 | 適正 |
---|---|
エントランスなど建物外部の床 | 〇 |
共用部、店舗通路など建物内部の床 | ◎ |
階段・ステップ | 〇 |
傾斜路・スロープ | △ |
浴室、お風呂 | 〇 |
”滑る原因”別防滑適性 | 適正 |
---|---|
直接的な雨掛り(エントランス) | 〇 |
間接的な雨掛り(通路、風除室) | ◎ |
常時湿潤の床(プールサイド、大浴場) | 〇 |
油の滑り(厨房、パンドリー) | × |
薬品、洗剤の滑り(厨房、工場) | × |